東京新聞(2006年12月15日)東京新聞に掲載された記事です私のことが載った「東京新聞」の挑戦という記事。読めなかった人が多いみたい。 記事を読みたいというご要望が次々と来ていますので、ご紹介しますね。ナイショだよ。 12月15日東京新聞朝刊の記事 「両国の隠居」-インターネット上では、こう名乗っている。「とっくに隠居したつもりでしたからね」 ところが、周りがそれを許さなかった。自費出版関連のさまざまな相談に乗るうち、ついにネット仲間と「JPS出版局」を設立することに。今月11日、記念パーティーも開催された。 「足を洗ったはずの出版界に逆戻り」と苦笑いのこの人、松田京一郎さん(60)は元出版社社長である。創業から倒産まで、出版界の天国も地獄も味わった。 学生時代から老舗出版社で働き始め、23歳で日本出版労働組合協議会(現・出版労連)の最年少役員に。38歳で独立し出版社を創業。スポーツ本やダンスビデオでヒットを飛ばした。 しかしバブル崩壊直前、取引先の倒産により連鎖倒産。50歳以降は「出稼ぎで」出版社数社を渡り歩き「雇われ社長」に。55歳で房総半島に移り住み「田舎暮らし」を始めた。都会からも出版界からも引退するつもりだった。 57歳でネット上にブログを開設。出版について書くと、自費出版や共同出版に関する相談が舞い込み始めた。親身に答えたら、相談は引きも切らない状態に。 「元気なシニアが自分の人生を振り返り、本を出したいと願うため、自費出版市場は活況なんですよ」 相談の多くは料金について。一冊に数百万かかるのは珍しくない。中には不明りょうな点もある。そこで自ら見本を示すつもりで「38万円で本ができた」(太陽出版)を出版。次々と賛同者が現れ、集まった。 「著者にも“記念”でなく真剣に作ってほしい」と「個人出版(自費出版)実践マニュアル」をペンネームの高石左京の名で刊行。それがJPS出版局第一号本である。(文・村手久枝) |